自然なこころで生きる

たわいのない話

対立する家の二人

オペラもバレエも全く興味がないけれど、このプロコフィエフのバレエ「ロミオとジュリエット」だけは第1幕第1場第13曲「騎士達の踊り」に限って観ることがある。

もちろん観るのはYouTube

いくつかの動画を視聴していると全くの門外漢でも振り付けの違いなどがわかるようになり、また振り付けの好き嫌いも出てくる。

そのなかで好みなのが下の動画。

女性達がエレガントなところがとてもいい。

 


Prokofiev Romeo and Juliet -- Ball Scene (Macmillan)

 

なぜ「騎士達の踊り」に限って視聴するかというと、この時流れる曲に惹かれるからである。

この曲がバレエ組曲になると「ロミオとジュリエット」の第2番「モンターギュー家とキャピレット家」になる。この曲が好みだからなのである。

そこで、その動画を。

これはゲルギエフが手兵マリンスキー歌劇場管弦楽団を指揮している。

この人が指揮する同曲にはロンドン交響楽団(LSO)の動画があるが、出だしが短兵急で今ひとつ好きになれない。

このNHK音楽祭の動画はそれがなくてありがたい。

しかしカメラ回しのセンスは断然LSOの方が優れているように思う。

NHKのカメラ回しはなんだか硬く教科書的で面白くない。

ゲルギエフという当代一の人気と実力のある指揮者を映していれば問題がないとばかりに「音」にカメラを合わせていない。まるで公務員みたいで自由さがない。

同曲の動画としてはチョン・ミンフンが指揮するラジオフランス交響楽団の動画がとても良いと思う。

カメラ回しが素敵だ。

 


♪NHK音楽祭2007 プロコフィエフ:バレエ組曲「ロミオとジュリエット」 / ワレリー・ゲルギエフ指揮マリインスキー歌劇場管弦楽団 2007.11.18

 


Prokofiev Romeo & Juliet Suite

 

しかし、純粋に音楽という面からはムランヴィンスキーが指揮するレニングラード交響楽団の演奏が最も好みである。

絹のような弦楽器、音量を上げても破綻しない管楽器、楽器の音が溶け込み一つとなっている。

それにこのムラヴィンスキーの顔がいい。

強靭な意志を感じる。なんでも許す柔らかな男ではない。

今の日本では好まれない男かもしれない。

同じ頃、まさに東西冷戦の最中、ムラヴィンスキーのいるソ連と対峙していた一方の雄アメリカに同じような男がいた。

当時最も優れた交響楽団と呼ばれたクリーブランド交響楽団を率いるジョージ・セルだ。

クリーブランド交響楽団が紡ぎ出す一つになった濁りのない音は同オーケストラをしてヨーロッパでジョージ・セル室内管弦楽団と言われたほどだ。

ジョージ・セルクリーブランド交響楽団は私の最も好きな指揮者と交響楽団だ。

硬くきっちりとして面白みがないように思えるがその奥にそうではないものを感じる。

一時の興奮ではなくずっと生き続ける音があるように感じる。

セルは苛烈で厳しく、非情さを持った男だ。

彼は当時二流だったクリーブランド交響楽団の指揮者を引き受けるに当たり楽団員の人事権を要求し容れられた。

人事権を手にするや彼は楽団員の大半を入れ替え徹底的にトレーニングしオーケストラを当代随一に変えたたのだ。

組織を統率する方法はいくつかあるだろうが、彼のようにしなければ組織を一つにまとめることができない場合もある。

オーケストラはまさにそうだ。

仕事は、特に人を率いる場合、どんなに柔らかな表情をしていてもそこに本質がある。

 

 


Prokofiev Suite No. 2 from Romeo and Juliet

 

さて、しばらく続けた「続・わたしの音楽小世界」を小休止しよう。

まだまだ紹介していない音楽、例えば演歌やクラシック音楽などあるが、それらを紹介し続けるとまるで音楽ブログになってしまう。

もとより私は音楽の素人で知識もないし楽器の演奏(ギター、ピアノ)にも才能のないことは十代の終わりに嫌という程思い知ったので、音楽について記事をアップするのは笑止千万かもしれない。

しかし、素人なりに曲を聴いて捉えた私の感想や感覚を記すならば素人であってもそう問題はないはずだ。

しかも、音楽の記事をアップするのはYouTubeの動画を貼り付ければ良いから造作ない。

ところが、それでは一体何のためにこのブログを更新しているのかさっぱり分からなくなる。

このブログは、自分の中ではいつしか読者となって下さった皆さんに向けられた便りと思うようになった。

特に幾度もコメントを寄せて下さった方々に対してはより一層その感が強い。

 

ならば、いつもYouTubeの動画を貼って終わりにするのはどうかと思う。

便りにふさわしい記事をアップすべきと思うが、問題はふさわしいものが浮かぶかだ。

何とかなる、かもしれないと思う。

 

ここでこれまで度々コメントを寄せて下さった方々に感謝申し上げたい。

初めて読者となって下さり電脳空間における最も古くからの友人キリンさん、

鋭い感性の畏友aeさん、

同じような「時代」を生きる友人ShougoMamaさん、

心の友アリさん。

皆さんには心から感謝しております。これからも宜しくお願いします。