自然なこころで生きる

たわいのない話

You Must Believe In Spring

陶芸家のH君はビル・エヴァンスの曲を聴きながらろくろを回しているという。

彼に小澤征爾が指揮するトロント交響楽団のCDを貸したことがあった。

武満徹の「ノーベンバー・ステップス」だ。

しかし、「ノーベンバー・ステップス」は曲に神経が集中するため曲を聴きながらろくろを回すことができなかったらしい。

 

今から10年ほど前、先日記事にアップしたマイルス・デイヴィスの「死刑台のエレベーター」を聴いて、遅まきながら私もジャズを少しだけ聴いた。

それがビル・エヴァンスのアルバム「Waltz for Debby」だった。

しかし、当時はクラシック音楽に興味があった私には今ひとつピンとこなかった。

そのためそれ以降ジャズを聴くことはなかった。

H君と旧交を温めるようになって再びビル・エヴァンスのアルバムを聴くようになった。

なるほど、これは作業の邪魔をしないし、とても良い音楽に思える。

薄く柔らかなベールをかけてくれるような気がする。

あるいは、川のせせらぎのような感じだ。

それにビル・エヴァンスはとても上手なピアニストだ。

彼のピアノは基礎がしっかりしていて音が粗雑にならない、その上に知的だ。

 

この「You Must Believe In Spring」はH君のお薦めのアルバムだ。

冒頭の曲の出だしがとても好みなのでビル・エヴァンスのアルバムの中で聴く頻度が最も高い。

 


Bill Evans - You Must Believe In Spring(1977)