自然なこころで生きる

たわいのない話

亡き人に捧げられたいくつかの曲(Rain Tree Sketch Ⅱ 他)

20世紀日本の作曲家といえば武満徹の名前が最初に挙げられるだろう。

恥ずかしながら彼の作品は「ノーベンバー・スッテプス」とそのアルバム収録曲以外聴いたことがない。

しかし、「ノーベンバー・スッテプス」とてもBGMには使えない。

琵琶と尺八の緊張感が意識を集中させ捉えて離さない。

このため武満の作品は気軽には聴けないように思っていた。

やっと最近、彼のピアノ曲を聴くようになった。

この「Rain Tree Sketch Ⅱ」は私の好きな現代音楽の作曲家オリビエ・メシアンに捧げられたピアノ曲

上記の事情からこの曲についてコメントできる能力を持ち合わせていない。

ただ、ピアノの音が波ではなく円のように感じられる。

しかもその円はクラゲのように絶えず収縮と膨張を繰り返している。

 

これから遅まきながら武満徹の作品を聴いてみようと思う。

 


Takemitsu - Rain Tree Sketch II - In memoriam Oliver Messiaen(1992)

 

武満はビートルズの「ゴールデンスランバー」を編曲していることからポール・マッカートニーの曲を高く評価している。

当然と思う反面、ジョン・レノンのファンとしては少し残念でもある。

 

ジョン・レノンのファンといえば忌野清志郎がいる。


Don't let me down忌野清志郎

この人の凄さはどんな曲を歌おうとも全て忌野清志郎の世界になっていることではないだろうか。

個人的には彼こそ日本を代表するロッカーと思っている。

ナンバーワンロッカーだ。

本来ならジョン・レノンの曲としては「イマジン」を貼り付けた方が良いと思うが、イマジンは政治利用されすぎの感があるのであえて外した。

それに実は「イマジン」という曲はメロディも詩も苦手だ。

 


タイマーズ デイドリーム・ビリーバー

忌野清志郎の作詞家としての能力はこの曲を聴けば分かる。

この曲は三歳の時に亡くなった彼の実母とその後彼を育てた母(実母の姉)を歌っている。

モンキースの甘ったるいラブソングから見事に昇華している。

ラブソングに聞こえるが一般的なラブソングではない。

また、日本語として無理がない。

彼は破天荒で時に暴力的なパフォーマンスをすることもある(現にこの動画はフジテレビの番組の録画であるが、この曲の一つ前の曲で放送禁止用語を用いてFM Tokyouを罵倒した)。

しかし、インタビュー等を見ればとても丁寧な言葉遣いで相手を呼び捨てにしない穏やかな人柄だと分かる。

その穏やかな人がステージではまるで何かが憑依したかのようになる。

とても賢い人だ。先の動画も計算して行なっている。

 

オリビエ・メシアン武満徹ジョン・レノン忌野清志郎とその二人の母も故人となった。

 

武満徹ジョン・レノン忌野清志郎の三人とも悲しみを深く知った人の様に感じる。

喪失感を抱いた静けさを感じる。

みんな去っていった。