自然なこころで生きる

たわいのない話

きつくて楽しい登山

休みだったので車を走らせ久住高原へ。

撒き餌レンズと言われるf値1.8、50mmの安い単焦点レンズだが、とても鮮明に風景を写してくれる。

ズームレンズは一般的にすこぶる便利だけれども空気に濁りがある。

便利さは何か大切なものとトレードオフの関係にあるようだ。 

もう一つ単焦点レンズを購入したくなった。

あえて不便さを選んで澄んだ空気を通した景色を写してみたい。

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 煙を出している硫黄山に雪が積もっているのが見える。

 

 

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 木立が硫黄山を隠している。

 

 

f:id:satoufayukio:20170301212601j:image三俣山にも雪が積もっている。

 

昔はこの辺りの山もよく登った。

三つ歳上のHさんと三俣山の奥にある大船山に登ったことがあった。

彼のお手製のとても見栄えが良く味も良い卵焼きと焼きたらこが入った弁当を山頂で食べた。

きつくて楽しい登山だった。

 

Hさんはある不祥事を起こして今は行方不明になっている。

最難関の一つである資格試験に合格し専門職に就いていた。

合格した後彼から自分の力だけでは合格できないのであなたの頭を利用させてもらったと言われた。

その後も仕事上の問題について相談された。

仕事上の知識は私にはないので相談は問題の論理的な関係や取るべき方途などであった。

不祥事が発覚する前は彼のおごりで度々飲みに行った。

 

不祥事が発覚した後で一度だけファミレスで会った。

友人から頼まれて彼の心の声を聴くためだった。

残念ながら私の手には負えなかった。

別れる時、彼は請求書を指差しこれはどうするのかなと尋ねた。

レジで800円足らずの金額を支払った。

 

大船山に登った後、薄暗い中、三俣山から私たちは麓にたどり着いた。

この写真を撮った場所に立ち三俣山を見るとあのきつくて楽しい登山を思い出した。

Hさんに会いたくなった。あの頃のHさんに。