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自然なこころで生きる

たわいのない話

ユダとは誰か

ユダはイエスキリストを銀貨30枚で売り渡したイエスキリストの弟子、使徒である。

キリスト教世界に於いて彼の名は最も忌み嫌われている。

イエスから「生まれて来なければ良かった」と言われたほどである。

キリスト信者はどんなに悪くても自分はユダとは違うと思っている。

現実にイエスキリストを売り渡し十字架上で殺すことはないからである。

そんなユダとはどんな人だったのだろうか?

狡猾、冷酷、残虐、無慈悲な男だったのだろうか?

ユダはイエスキリスト一行の金銭の出納を任されたことから分かるように経理の事務処理能力を有していた。おそらく弟子たちの中で読み書きが出来た数少ない人であり有能な人間だったと思う。しかもコストパフォーマンスを考える経済感覚と計画立案能力を有していた。さらに忘れてならないのは彼はその能力を貧しい人を救う為の手段として用いようとしていたことだ。聖書は彼が託された金銭を盗んでいたと伝えるが、イエスキリストを裏切った責任の多くをユダに押し付けようとしたための創作ではないかと思う。つまり高い理想と能力を備えた合理的な人間であったのだ。

私たちの周りにこのような人間を見たことはないだろうか。

あると思う。

ユダこそ現代に生きる人間なのだ。

高い教育を受け鋭い経済感覚を有し経済合理性を追求する人間、現代人そのものではないか。しかも貧しい人を救うヒューマニズムにあふれた人間でもあるので我々の尊敬を集めるはずだ。

つまりユダは私たち自身なのだ。

イエスキリストを売り渡し十字架上で殺したのは私たち自身なのだ。

ユダは私たちに成り替わりあるいは私たちを代表してイエスキリストを売り渡す悲しい、しかし救いのためにはなくてはならない役回りをしたのだ。だからこそイエスから「生まれて来なければ良かった」と言われたのだ。イエスがユダにかけた言葉はそのあまりに悲しく重い役回りに対して限りない慈しみと憐れみが溢れているように思える。

 

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