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自然なこころで生きる

たわいのない話

瀬の本高原から大観峰へ

 瀬の本高原から大観峰

好天に恵まれたので再び阿蘇大観峰へ。

途中、久住山の麓にあるガンジーファームでソフトクリームを食べる。

昔はよく仕事の後一人で車を運転して訪れた。

 

瀬の本高原を望む

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 大観峰

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 外輪山

 

 

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 遠くに阿蘇五岳

左は根子岳、右は高岳か。

大分から阿蘇五岳を望むと寝釈迦のように見える。

根子岳がお釈迦様の頭部、高岳が手を合わせたお姿。

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 見えにくいが中岳の噴煙が見える。

 

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それにしても外輪山はきれいな直接を描いてる。

 

I will follow Him.

 Stand By Meをyoutubeで探していたらこの曲に行き着いた。

 

映画「天使にラブソング」から


Sister act - I will follow him (HD) (with lyric)

 すっかりこの曲に嵌った。

いくつかの動画を視聴した。

 

次の動画を視聴するとクラシックの歌手の弱点が分かる。


André Rieu - I Will Follow Him

 

驚いたのが吉田美和

この人の歌唱力は素晴らしい。

いくつか動画を視聴したがその中でも歌の上手さはNO1のように思える。

それゆえ視聴回数も100万回を超える。

世界中の人が視聴している。

ただ非常に残念なのが、首に巻いたロザリオ。

ロザリオはいわば数珠のようなもので首には巻かない。

手で繰るだけで装飾品ではない。

 


吉田美和 - I Will Follow Him

 

お目当のスタンドバイミー。


Stand By Me • Ben E. King

 

 

人は人によって磨かれるー拾われる(その2)

入社して二年目、配属が変わりC課長の下で仕事をするようになった。

C課長は、N主任の下で働く私を見て、このままではあの若者はダメになるから俺に育てさせてくれと言って引き取ってくださったという。

C課長の下で仕事するようになって、やっと仕事が面白くなった。

飲みに行くのも面白くなった。C課長と週に三日以上飲みに行くようになった。

C課長はN主任と異なり細かいことは一切言わず、私に仕事を任せて下さった。

 

配属が変わって早々、何年も前の担当者が杜撰な仕事をしていたことを知らされた。後任の担当者も課長もそれを放置していた。

それは驚くほど広範囲に及んでおり影響も大きかった。

C課長の指揮で通常業務と並行してその事後処理を行った。

しかし、通常業務を行なっていては処理できない問題もあった。

そこで課で一番信頼できる有能な女子職員と二人で三日間その処理に専従させてもらい処理したこともあった。

これを申し出た際、C課長が即座に承諾して下さったのには正直驚いた。同時に信頼されることの喜びと責任を感じた。

C課長の的確な判断で前々任者の杜撰な仕事の事後処理は本店の所管課から賞賛されるまでになった。

 

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残業しているとC課長と経営上の数字の解釈を巡ってよく議論した。

時には白熱し過ぎてC課長が立腹して帰宅することもあった。

翌日、C課長の機嫌が悪い。その原因が前夜のことにあるのを忘れて同僚の女性たちに、今日は課長に優しく接してくれるように頼んだ。昼前に同僚から、「課長の機嫌は悪くないわよ。悪いのはあなたに対してだけよ。」と言われやっと前夜のことを思い出した。

件の事後処理の中で最も困難でデリケートな交渉を要するものがあった。

出張して交渉に当たった。

課長は、私が大変困難な交渉に行ったので戻ったら成功失敗に関わらず優しく労ってくれと朝礼でみんなに伝え、一日中落ち着かなかったことを後で聞いた。

 

C課長の器の大きさと温かく真面目な人柄で私たちの課は非常にまとまって楽しい職場になった。他の課の女性職員から羨ましがられた。

一年後配属が変わった。

その頃は支社で一番早く出社し最後に帰ることが多くなった。

一ヶ月間、朝7時から夜11時まで働いて上司から注意されたこともあった。

もう史上最低とは言われなくなった。新入職員の時期はとうに過ぎていた。

二年間で私の評価は変わったようだった。

 

C課長が拾ってくださらなかったら、私は間違いなく無能なサラリーマン失格者として過ごしていただろう。

課長は部下に任せる度胸があった。

それ以降組織で仕事する際は、適任者に任せ、責任は自分が負うことに心がけた。

自分の方針と少々異なっていても目標へのベクトルが同じならば任せた方がその人の能力を発揮できる。自分の能力は完全ではないのだから。

また褒め上手だった。

ゼネコンから課長とともに接待された時、酒に強い課長がフラフラになるまで酔った。

その席で課長は営業担当者に「あなたは幸せだ。こいつは最低でも営業本部長になるだろう、こいつと今から懇意にしていれば将来何棟もビル工事の発注を受けるだろう。」と言った。

内心とても嬉しかった。翌日課長に昨夜のことを尋ねると、酔っ払って全く覚えていないと言われた。

褒めたようで褒めてない、しかし聞いた者は有頂天になって仕事に精出す。

 

 

N主任について。

N主任の下で私たちが担当していたセクションは定型的で正確性と迅速性が求められた。

その意味でN主任は上司として適任だった。不適任は私だった。

私は人と同じことや決められたことをするのが苦手だった。

イレギュラーな事例があると心が踊る。

誰も手をつけていない分野があると楽しくて仕方ない。

複雑に絡み合った問題をほぐしていくのに喜びを感じる。

このような私を彼は教育しようと努力していた。

それに応えてなかったのは私だった。

部下として不適格だった。

その証拠にN主任は転勤先で私と同期の部下と良好な関係を築いていた。

 

丸の内を歩いていた時に行き交うサラリーマンを見ていたことがあった。

妻が「自分もあの中を歩いていたはずだと思ったの?」と尋ねた。

半ば正しく、しかし不十分だった。

サラリーマンを揶揄する人もいるがそれは間違っている。

C課長の下で磨かれ、その後のサラリーマン生活の中でも多くの上司や同僚によって磨かれた。

しかし、あまりに短すぎた。

サラリーマンを見ていると十分に磨かれなかった自分を恥ずかしく思う。

彼らは私には輝いて見える。鍛えられた鈍い光を尊敬する。

せっかく拾ってくださったのに課長の期待に反して中途退職して自分を磨く場から降りたのは痛恨の極みだった。辞めざるを得なかった理由があったにせよ。

 

人は人によって磨かれる。

人は人によってしか磨かれない。

 

拙文が若い人の参考になればと願いながら。 

 

 

 

 

 

 

 

人は人によって磨かれるー史上最低の新入職員(その1)

4月1日は入社式が行われ、若者たちは職場に配属される。

そんな若者たちのために。

 

新入職員の私が配属された支社の部署はN主任と私以外は全部女性だった。

研修で支社に配属されると女性社員にモテるという噂を耳にしていたが全くモテなかった。

というのも仕事が全くできなかったからだ。

遅い、汚い、不正確という仕事ぶりでおよそ役に立たなかった。

おまけにしばらく支社でただ一人定時退社していた。

ある日いつものように定時退社していると同じ年に高卒入社したKさんが追いかけてきた。

「もう帰るんですか?みなさん残業してますよ。こうせいさんはなんて呼ばれているか知ってますか?史上最低の新入職員と呼ばれているんですよ。悔しくないんですか?」

そう呼ばれても仕方ない。

「心配してくれてありがとう。」と答えて帰宅した。

 

頭には少しばかり自信があったが、事務仕事は高卒の女性に全く太刀打ちできなった。

細かいハンド処理は苦手だった。

(後年、システム開発のチームで支社の時に担当していた全てのハンド処理をコンピュータ化した。)

 

上司のN主任は毎週一回は飲みに誘って下さった。

そこで延々と「お前は駄目だ。」と説教された。

ここも、そこも、どこも駄目だった。

私には良い点がないらしかった。

ようやく長いダメ出しが終わると、自分の暗い青春時代を語り始めた。

毎度その繰り返しだった。

最初は自分はどうしてこんなに駄目なんだろうと反省していたが、だんだん腹が立ってきた。

そのうち哀れむようになった。

器の小さい人だ、これでは人を使うことができない。

とうとう、飲みに行こうと誘われても彼女とデートがあると言って断るようになった。

 

N主任は当然のことながら部下が効率よく正確な事務処理ができるかどうかに気を配っていた。

またN主任は性格的にも細かいことによく配慮する方だったが、私は細かいことは苦手だったし興味もなかった。

 

 

新入職員は一年目に論文を作成しなければならなかった。

当時担当していたのが企業関係の保険だったので対企業の販売戦略についての論文を作成した。

企業を訪問した際、会社の販売戦略に欠落した部分があることを実感していたので官庁の統計資料を元に欠落を証明し、穴を埋めるための戦略プランを提示した論文だった。

と言っても入社一年目の青二才が作成したものなのでお笑いであっただろうが。

論文提出締切日直前にN主任に初めて見て頂いた。

もちろん、手直ししようにも時間的に無理があったので叱責された。

私はそれが狙いだった。

事務の効率化を論文のテーマにさせたがっていたので早めに見せればテーマを変更されるのは明らかだったからだ。

論文は所管課から高く評価された。(二年後それは形を変えて採用された。)

それでもN主任は論文にダメ出しした。

 

毎日、会社を辞めようと思っていた。

 

旅から戻る

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日本橋

 

最終日は日本橋を歩く。

行き交うサラリーマンは仕立ての良いスーツを着ている。

コートもお洒落。

建物の多くは新しくカッコイイ。

しかし、ビル街なので仕方ないが暮らしがない。

モダンさは日常生活と対極にあるのだろう。

 

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ビル街のポカリと空いた空間に神社。

街が近代化されても人間は幸せを祈る。

祈るとき人間は謙虚になるのだろう。

肥大した自分から卑小な存在に帰る。

青空が戻る。

 

しかし、再び情報の雲が覆う。

 

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東京国際フォーラム

 

手のひらの小さな青い洞窟。

情報の洞窟に入り込む。

 

帰宅したら腰が痛い。

カメラを持って歩きまわったからだ。

 

初めて心置き無く旅に出ることができるようになった今年は旅行の年と決めている。

またしばらくしたら旅に出よう。

知り合いと静かに話をしよう。

 

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手を振る

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雨の神楽坂を出る。 

三田のフレンチの店で昼食。

この店のオーナーシェフのSさんは何年も息子を励まして下さった。

彼はその言葉を糧として数年間過ごした。

 

仕事に厳しく、温かくて優しい心の人が作る料理は気を衒ったところがない。

慈しむように穏やかに素材を活かしている。

それはブレス産の鳩の火入れ、黒トリュフの卵とじなどすべての料理に表れている。

食事を終えシェフと少し話をして店を出た。

しばらく歩いて振り向くと店の外で手を振っている。

ずっと手を振っていたのだろう。

 

ダイヤモンドはダイヤモンドによってしか磨かれない。

同じように、人は人によってしか磨かれない。

 

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朝、親友からメッセージがあった。 

長い間苦労したのだから旅を楽しむようにと。

苦労したのは俺だけじゃない、お前もそうじゃないか。

大学院を首席で卒業した者が読書を禁じられ孤独な修行時代を過ごした。尊厳を傷つけられながら自らの工房を作るため僕となって働いた。

きっとSさんのようにもがき苦しむ若者に頑張れと手を振って励ますのだろう。

 

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雨が止んだ。

 

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ようやく青空になった。

旅の続きにふさわしい空だ。 

残り僅かな旅を楽しもう。

 

 

 

 

 

時間が作り上げる

夕方の上野公園

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未だ一分咲きの桜がほとんど。

この木は満開。

海外から来られた方が写真撮影をしている。

 

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光量が少ないが、何とか1枚。

翌日は雨との予想だったので、2日分の予定をこなすためこの日は随分歩いた。

 

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いつも訪ねる店で和菓子を肴に日本酒。

一つの机に四人が腰掛ける。

最初は沈黙。

薄い緊張が漂う。

話のきっかけを掴もうとアンテナを立て電波を発する。

やがてお酒と和菓子が出てくるとお味はいかがと尋ねる。

ゆるりと会話の歯車が動き始める。

穏やかな会話が始まる。

静かな時間が流れる。

今日は次の予定があるため早目にお暇する。

常連の方に次に来る日にちをお伝えする。

予定を合わせて下さるようだ。

店の外まで出て店主とともに見送って下さった。

では、その日にお会いしましょう。 

 

歩いて上野公園に行きたかったが時間がない。

仕方なくタクシーを拾う。

上野の国立博物館で年二回開放される庭園を散策する。

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茶室が点在している。

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明日は三田。

心が通う人とお会いすることが旅の楽しみ。

時間が作り上げた顔を見ながら互いに生きた時間を慈しむ。